【ロンドン市場】G20を控えて神経質な動き、総じてドル安水準

 17日のロンドン市場は、G20を控えて調整を交えた神経質な値動きとなっている。ただ、全般的には米FOMC後のドル安水準を維持しての値動き。

 ドル円は113円台前半での取引が続いている。欧州株が方向性の定まらない振幅となるなかで、ロンドンタイムにはやや円高の動き。113.40近辺から113.15近辺へとジリ安の推移。

 ユーロドルは前日からの高値でもみ合ったあとは売り戻しが入っている。朝方に1.0782レベルと前日から一段高となったあとは、売買が交錯。取引中盤には1.0730近辺まで下落。ユーロ円も122円ちょうど近辺での揉み合いから一時121.50近辺まで下押しされた。いずれも前日NY市場後半の上昇分を戻す動きとなっている。1月のユーロ圏貿易収支は季調済みデータが6億ユーロの赤字に転落した。前回12月は220億から245億の黒字に修正された。赤字となるのは2014年1月以来。

 ポンドドルは堅調。1.23台半ばでやや神経質な動きをみせ、序盤には1.2325近辺まで下押しされた。その後は買いが優勢になり1.2399レベルと大台手前まで高値を伸ばした。その後は買い一服も1.23台後半は維持している。ポンド円は140.47近辺まで買われたあとは140円割れへと反落する上下動。

 豪ドル/ドルは0.7665から0.7695近辺までの振幅相場。豪ドル円は87円を挟んだ取引に終始している。

 G20会合に関してはロイターが草案原稿を入手している。競争的な通貨切り下げへの反対と、為替相場の過度の変動回避をあらためて訴えるという。まだ、貿易と保護主義については共通の立場を見出せていないもよう。18日の声明発表までに草案の内容は変更される可能性がある。

みんかぶ「KlugFX」 松木秀明

Source: klug

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