2日のロンドン市場は、ポンド主導で欧州通貨が買われている。
ポンドにとっての注目材料は第3四半期の英GDP速報値の発表。英国民投票後の7-9月の数字とあって市場の関心は高まった。ポンドは発表直前に買いが入る。結果は前期比プラス0.5%と第2四半期のプラス0.7%からは鈍ったが、事前予想プラス0.3%は上回った。ポンド相場は一段高となり、ポンドドルは1.2272レベルに高値を伸ばした。ポンド円も127円台後半から128円台乗せへと急伸。
ただ、事前に買われたこともあって揺り戻しで上げを消す場面もあった。その後発表された10月の英CBI小売調査指数がプラス21と予想マイナス2や前回マイナス8から大幅に改善したことで、ポンド買いが再燃してNY序盤を迎えている。
ユーロ相場もポンドに沿って上昇。ユーロドルは1.09ちょうど近辺から1.0929レベルまで上昇。ユーロ円は東京タイムに114円台乗せとなったあと114.44レベルまでほぼ一方通行で買われている。
その一方で、豪ドル相場は上値が重い。豪ドル/ドルは0.76台前半で一時0.7609レベルまで下押しされた。豪ドル円は79円台後半での揉み合い。東京タイムからのレンジ内で推移している。NY原油先物が時間外取引でやや下げ渋っているが、戻りは限定的。
ポンド以外の通貨では際立った材料はみられず、月末特有のフロー主導の展開になっているもよう。欧州株式相場が不安定に上下動、米債利回りは上昇の動きとなっているが、円相場・ドル相場ともに素直な値動きにはなっていない。
みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug
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