3日のロンドン市場は、豪ドルが軟調に推移したほかは、全般的に小動き。このあとのNY時間の米ADP雇用統計、米ISM非製造業景況指数、米FOMCなどの結果を見極めたいとのムードが広がっている。また、ユーロ相場にとっては5月7日の決選投票を控えてきょう行われるテレビ討論会も注目されている。
豪ドルはアジア時間から売られ続けている。豪ドル円は84円台半ばから83円台後半へ、豪ドル/ドルは0.75台前半から0.74台後半へと下押しされている。豪州の主要産品である鉄鉱石や銅などの市況が崩れていることが豪ドル相場を圧迫しているようだ。対照的に、NZドルは堅調。この日発表された第1四半期のニュージーランド失業率が予想以上の低下となったことが好材料。ただ、ロンドン時間には対ドルや対円での上げを消している。対豪ドルでは引き続き堅調。
ドル円は112円台前半でジリ高の動き。高値を112.24近辺に伸ばしている。ただ、前日からのレンジ内の値動きに終始している。米債利回りは小幅に上昇しているが、欧州株は小安く、円安方向への材料としては弱い。米FOMC待ちのムードが広がっている。ロンドン朝方に、北朝鮮がアメリカ人1人を拘束と発表と報じられたが、円買いの反応は軽微だった。
ポンドは振幅。ポンド円は145円乗せ水準から一時144.50付近に下落も、その後は145円台に戻している。ポンドドルは1.29台を挟んだ上下動。ユーロ円は122円台前半から半ばでの小動き。ユーロドルは1.09台前半でやや上値が重い。米債利回りが小幅上昇しており、ドル買い圧力となっているが、値動きは鈍い。日本時間4日午前3時半に仏大統領選候補のマクロン氏とルペン氏によるテレビ討論会が実施される。直接対決は初めてとなることから決選投票を控えて注目度が高まっているようだ。
みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug
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