東京外為市場終盤は、円買いが優勢となっている。24日にオバマケア代替法案の採決が見送られ、トランプ政権の政策運営への不透明感から、週明けの米長期金利が低下している上、日経平均が大幅安となったことで朝方よりドル売り円買いの動きが優勢となった。中盤以降はもみ合いが続き、終盤に再び円買いの動きとなっている。ドル円は110円台前半、1.08ドル台半ばで取引されている。
ドル円は110円台前半で推移している。トランプ政権の政策運営への不透明感から米長期金利が週明けに低下している上、日経平均が一時330円超の下げとなったことから午前10時ころに110.26まで下落した。その後は戻りの動きは鈍く、110円台前半でのもみ合いが続き、終盤に今日の安値を更新して110.23まで下落している。
午前8時50分に3月15~16日に開催された日銀金融政策決定会合における主な意見が公表された。それによると、「2%の物価安定の目標にはなお距離がある」、「海外経済を巡る不確実性も踏まえると、拙速に行動すべきではなく、現行の枠組みのもとで粘り強く金融緩和に取り組むことが肝要である」、「現行の金融緩和政策は、その所期の効果を発揮しており、またオペレーション上も特段の問題をきたしていないことから、早急に枠組みを変更する必要性は認められない」といった見解が示されたものの、市場の反応は限定的だった。
ユーロ円は119円台半ばから後半で取引されている。ドル円の下げに追随して早朝の120円台前半から序盤には119.61まで下落した。リスク回避の円買いの動きがユーロ円の上値を抑えており、序盤以降は119円台半ばから後半でのもみ合いとなっており、戻したところでは上値を抑えられている。終盤に119.60まで下落して、今日の安値を更新している。
ユーロドルは1.08ドル台半ばで取引されている。対円でのドル売りの影響などから早朝に1.08ドル台前半から半ばまで上昇した。26日に行われた独ザールラント州議会選挙で、メルケル首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)が勝利したことも好感されているもよう。序盤から終盤にかけては1.08ドル台半ばでの一進一退の動きを見せている。
日経平均は大幅反落。終値は前営業日比276.94円安の1万8985.59円となった。
午後3時7分現在では、ドル・円は1ドル=110.28円前後、ユーロ・円は1ユーロ=119.62円近辺、ユーロ・ドルは1ユーロ=1.0847ドル前後で取引されている。
みんかぶ「KlugFX」東京
Source: klug
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