【ロンドン市場】欧州通貨小安いが、総じて値動き限定的

 3日のロンドン市場は、欧州通貨が小安い動き。ユーロドルは1.06台後半から半ばへ、ポンドドルは1.25台半ばから一時1.25割れ水準へと軟化した。

 ポンド相場にとっては、この日発表された3月の英製造業PMIが弱かったことが売り材料となった。54.2と事前予想55.0を下回ったほか、前回2月データも54.6から54.5に下方修正された。欧州株がやや売りに押されていることもあり、ポンド円は139円台後半から一時139円ちょうど近辺まで下押しされた。

 ユーロ相場も小安い。ユーロ円は序盤に119円台をつけたものの、上値が重くなり、118.64レベルまで下押しされている。ただ、この日発表された2月のユーロ圏失業率は9.5%に低下、約8年ぶりの低水準となった。ドイツやユーロ圏の3月製造業PMI確報値は速報値と同水準だった。特段の悪材料はみられなかったが、ポンドとともに売りが先行している。

 ドル円は111円台半ばでのレンジ推移。序盤に111.59レベルの高値をつけたあとは、111.25近辺まで反落。その後はレンジ内での揉み合いとなっている。NY原油先物は50ドル台後半で高止まり。欧州株は小安いものの、総じてリスク動向は安定している。

 東京市場では、弱い豪小売統計を受けて売りが広がった豪ドルは下げ一服。豪ドル円は一時84.52レベルまで下値を広げたが、その後は84円台後半での揉み合い。

みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です