現役ディーラーが語る!今週のビットコイン円「しっかり反発で12万円台!ただ楽観はまだ早い」

【執筆者】 国府勇太(Yuta Kokubu)
ワイジェイFX株式会社 ディーリング部
1984年生まれ。慶應義塾大学卒。大学院時代にFXを知り個人投資家に。
その後、その魅力に取りつかれ、より極めたいとの思いからヤフーグループのYJFXに入社。
現在ディーリング部にて主要通貨のディールを担当。
「マネーライフの課題解決」がモットーで、初心者にわかりやすい解説に定評がある。
現在ヤフー公式ブログ、FX攻略.comでもコラム連載中。

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こんにちは。国府勇太です。

今週(4月3日の週)のビットコイン円の見通しを主にテクニカル面から分析していきます。 
では、さっそく日足チャートを見てみましょう。

bitcoin1_20170403

先週を一言で表すと「安堵感でしっかり上昇」です。

週オープン3月27日(月)に108,200円でスタートしたビットコイン円。
先々週までの軟調(下落)な展開から一転し、今週は堅調な動きでした。

目立った下げもなく週末にかけしっかり上昇し、4月1日には高値124,197円をつけました。

ハードフォークに神経質になっていたマーケットが少し冷静になったことが要因として考えられます(依然リスクは残ったままですが)。

フィアット(ドル円)の動きも見てみましょう。

bitcoin2_20170403

こちら、110円を試す動きがありましたが、結局割れずに大きく反発しています。要人発言などありましたが、とくに材料がない不透明な状態です。4月に入り新しい動きがあるかもしれないと警戒しています。また、今週7日金曜21:30にフィアット最大の月イチのイベント、米雇用統計があります。

今週の見通し

SMAをプロットしてみましょう。
パラメーター(設定値)は
短期線:7
中期線:35
長期線:105
です。

bitcoin3_20170403

みると、短期・長期と中期線の板挟みとなっています。
テクニカル的には難しい展開です。

ここまで上昇したビットコインですが、実は短期見通しではネガティブです。

というのもハードフォークへの危機はまだまだ続いており、再び顕在化する大きな動きがあれば一気に下げる危険もあります。このリスクを抱えた状態での12万円台ロングは少しエントリーしづらいです。

先週、「10万円台は買い」と述べましたが、ここらへんで一旦ポジションを減らす(利食い)をするのもありです。
また、「悲観で買い、楽観で売る」というのはトレードの基本です。
まだまだ大きなドカンという下げもあり得ると考えています。

ただ、下げるタイミングを当てるのは難しく、それまでしっかり上昇することが考えられます。
ですので、この堅調な流れにこのまま乗りたいのであればあくまで短期トレード(スイングトレード)でポジションを少なめにして乗りましょう。

依然、ショートはおすすめできないです。

ビットコインはここ2年で約「341%」上昇しています。
リスク(上昇)リワード(下落)のレシオから安易なショートは大きく損をする可能性があります。どうせショートをするならドル円などのフィアットで行う方がよほどいいです。

いよいよ4月になり、改正資金決済法が施行されました。

これを受けて仮想通貨、とくにビットコインはハードフォークへの危機がまだ続いていますが、ますます盛り上がりを見せるかと思われます。

そんな中、やはり跋扈するのは「仮想通貨」とうたった投資詐欺です。
もともと投資家を保護するための法律が逆に投資詐欺を助長する材料になってしまう(仮想通貨が国に認められた等のお墨付き)という逆説的な動きも危惧しています。
「ビットコインは今危ないから◯◯という仮想通貨がおすすめ」といった謳い文句で仮想通貨への投資をすすめるセミナーなども増えると思います。言葉は悪いですが、他人からすすめられる仮想通貨はすべて怪しいと思うくらいでいいと思っています。十分注意して下さい。

Source: ビットフライヤー

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