【10月のビットコインニュース】
仮想通貨、消費税非課税の方針
金融庁が今年5月に仮想通貨の法整備を求めて提出していた銀行法や資金決済法等の改正法案が国会で成立したことを受け、ビットコインなどの仮想通貨を購入する際に消費税を非課税にする方向で財務省と金融庁が調整に入ったことが報道された。現在、取引所でビットコインを購入する際にかかる8%の消費税を、来年2017年春を目途になくす方向で調整が進められる。
「スケーリングビットコイン」が開催される
スケーリングビットコインは10月の8日~9日にかけて行われた、現在ビットコインが抱える問題について議論し改善していくために開発者やマイナーが集まるイベントだ。去年の第1回モントリオール、第2回の香港に続いて、3回目となる今回はイタリアのミラノで開催された。2日間のイベントでスケーラビリティの問題やビットコイン取引における匿名性や代替可能性の問題についても議論が交わされた。
Segwitを含むBitcoin Core 0.13.1がリリース
先ほどのスケ―ラビリティの問題を解決するためのステップのひとつとして期待されているのがSegwitという技術。ビットコインのブロックチェーンに記録する取引のデータを大幅に抑えることができるものだ。
多くのビットコインユーザーや技術者がこれを楽しみにしていた一方で、今後Segwitをアクティベーションするためにマイニングによる投票で95%の賛成を得る必要があり、この95%を獲得できるかどうか
に注目だ。
ビットコインの価格
10月のビットコイン/円相場は上昇。28日には約4カ月ぶりに73,000円を超える高値をつけ、8月に起きた香港の取引所Bitfinexのハッキング事件以前の水準まで戻っている。人民元の下落を受けて、ビットコイントレーダーの8割を占める中国人投資家がビットコインを買っていることも背景にあるのではないかといわれている。
また、去年の10月はビットコインの価格が28,000台から38,000円台にまで上昇し、11月には6万円台にまで到達し、ビットコイン投資への注目を集めた時期だった。
カルチャー
今月はビットコイナーが待ちに待ったテレビ番組「ビットガールズ」が放映された。6人の個性的な美女たちが番組内で様々な事にチャレンジし、ブロックチェーンを使った「トレカブ(トレーディングカード+株)」やトークンを持っている視聴者が、それを使ってガールズを応援することができる視聴者参加型のテレビ番組だ。>ビットガールズについて詳しく読む
その他にはビットコインを象ったジュエリーが登場した。既にビットコインをモチーフにした時計やスタイリッシュなビットコイン用ハードウェアなどは存在していたが、ビットコイン利用者の大半を占める男性向けアイテムが多いなかで女性ビットコイナーが喜ぶアイテムは話題となった。また緑のキャラクターPEPEをモチーフにしたトークンがビットコイナーの間でひそかなブームを起こしている。
編集部のひとこと
今月の国内ニュースでは消費税非課税の方針が決められたことが、ビットコイン利用者、仮想通貨交換業者などにとって非常にポジティブなニュースになり、法規制の整備が進んできたことを受けてSBIが仮想通貨取引に参入するといった発表もありました。
また、テクノロジー面ではスケーリングビットコイン開催やCore開発者たちが長い期間をかけて取り組んできたSegwitリリース等、スケ―ラビリティ問題の解決に向けて前へ進んでいます。まだまだ議論や意見の対立はありますが、これからも世界中の優秀な開発者たちの力が集まって進化していくビットコインから目が離せません。
10月のビットコインニュースまとめはCoinPortalで公開された投稿です。
Source: Coin Portal
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