【ロンドン市場】月末やトランプ演説控えて小動き

 27日のロンドン市場は、小動き。月末であることや、あすのトランプ米大統領の議会演説を控えて様子見ムードが広がっている。そのなかではポンド売り、ユーロ買い、豪ドル売りなどの傾向がみられている。

 ドル円は112円台前半での取引に終始している。ロンドン朝方に112.08近辺までの下押し。欧州株が反発して取引を開始すると112.35近辺まで本日の高値を伸ばした。その後は、欧州株の伸び悩みとともにレンジ内での揉み合いに落ち着いている。

 序盤はポンド売りの動きがみられた。東京早朝に英紙タイムズが、英政府がスコットランド独立を問う新たな住民投票に備えている、と報じたことが材料視され、ポンド売りが強まった。ロンドン序盤にはポンドドルは1.2384近辺まで一段安。ポンド円も再び139円ちょうど近辺に下押しされた。ユーロポンドは0.85ちょうど近辺から30ポイント程度上値を広げた。ただ、ロンドンタイムには新規の材料は出てきておらず、その後はポンド安圏での揉み合い商状となっている。

 ユーロ相場は小幅高。対ポンドでの買いが下支えとなったほか、この日発表されたユーロ圏景況感が引き続き堅調だったことも好感されたもよう。ユーロドルは1.0592近辺、ユーロ円は118.91近辺まで高値を伸ばした。ただ、値幅は30ポイント程度に留まっている。中盤には対豪ドルでのユーロ買いフローも観測された。

 豪ドルは上値が重い。豪ドル/ドルは0.77台が重く、0.7670近辺へと反落。豪ドル円は86円台半ばが上値抵抗となって86.10近辺へと反落。ただ、タイムの上昇を消すには至らず。一方、対ユーロでは本日のユーロ高・豪ドル安水準を更新。総じて先週来の相場への調整の範疇に留まっている。

みんかぶ「KlugFX」 松木秀明

Source: klug

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