【ロンドン市場】ポンド堅調、予想外に強い英サービスPMIに反応

 5日のロンドン市場は、ポンドが堅調に推移した。この日発表された3月の英非製造業PMIが55.0と事前予想53.4や前回2月の53.8から大幅に上昇したことにサプライズ買いの反応をみせた。ポンドドルは1.24台前半での揉み合いから一気に1.2490近辺に、ポンド円は137.60-70レベルから一時138.50近辺まで急伸した。その後の反落も限定的。

 一方、ユーロ相場は上値が抑えられている。この日発表された3月のユーロ圏非製造業PMI確報値は56.0と速報値56.5から下方改定された。英PMIとは対照的な結果にユーロ売り・ポンド買いに押されている。ユーロドルは序盤に1.0690近辺まで買われる場面があったが、一連の指標発表後は1.0660付近へと押し戻されている。ユーロ円は118円台前半での揉み合いに終始。

 ドル円は比較的堅調。前日のNY市場で上昇した流れが残っており、110円台後半での取引のなかで一時110.99レベルまで高値を伸ばした。ただ、111円台には乗せられず、レンジ模様は続いている。

 リスク動向は比較的落ち着いている。欧州株は独DAX指数が自動車株主導で軟調だが、英仏株価指数は前日比プラス圏で取引されている。伸びは欠いているものの、底堅い推移。また、NY原油先物は時間外取引で51ドル台半ばへと一段高。この後発表される米週間石油在庫統計の発表を控えて堅調。

 このあとのNY市場では米ADP雇用統計が発表されるほか、ISM非製造業景況指数、FOMC議事録などイベントが続く。あすには米中首脳会談を控えており、結果を見極めたいとのムードが広がっている。

みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug

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