21日のロンドン市場は、ドル買いが一服している。ドル円は東京午後に111.19レベルの高値をつけたあとは上値が重くなった。ロンドン早朝に111円挟みでの揉み合いから下放れすると110円台後半へと軟化。米10年債利回りが2.34%台から2.30%近辺へと低下する動きを伴った。取引中盤には一時110.47レベルまで下押しされる場面もあった。
ユーロドルは買いが先行。対ポンドでの買いのフローがみられ、ユーロドルは1.06ちょうど付近から一時1.0649レベルまで高値を伸ばした。取引中盤には対ポンドでの買いは一巡し、1.06台前半での揉み合いに落ち着いた。独連銀月報では、第4四半期に独成長がかなり上向く見込み、独成長の循環的な基調はきわめて強い、とした。ECBによる追加措置は必要ないとの見解が示された。ユーロ円は118円手前から上値が重くなっているが、117.50付近では下げ渋った。
ポンドドルはやや遅れて上昇する動き。序盤は対ユーロでの売りが入ると1.2313レベルまでの下押し。ただ、ドル売り圧力が優勢となるなかで下げは一服。取引中盤には一気に1.2409レベルまで買い上げられた。対ユーロでの買い戻しも入った。ポンド円は137円ちょうどを挟んで下に往って来いとなっている。英中銀が預金保護金額の上限引き上げを検討、と一部報道機関が伝えている。
豪ドル/ドルも堅調。0.7310-20レベルから0.7370台まで買われた。豪ドル円は81円台半ばへと小幅に高値を伸ばした。OPEC総会での減産合意に向けた期待により、原油相場が堅調に推移していることや、欧州株が不安定ながら買い優勢であることなどが豪ドルを下支えしている。
ドル指数は、一時101割れと前週末から小反落。18日には101.48レベルと2003年4月以来のドル高水準となったが、週明けはさずかに調整に押されている。ただ、現時点では大きな調整には至らず、トランプ相場の流れは続いているようだ。
みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug
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