きょうのNY為替市場、ドル円は一時111円04銭を付けるなど、ドル売り円買いが優勢な展開となった。きっかけとなったのは朝に発表された米生産者物価指数(PPI)の予想外の弱さ。前月比でマイナスというインパクトのある数字は、物価鈍化への警戒感をあおる形となった。12日に発表される消費者物価指数(CPI)への警戒感にもつながり、ドル売りが広がった。
ユーロはロンドン市場午後のECB議事録を受けて大きく買い進まれた。1.19台前半から一気に1.20台半ばを超えるところまで買いが入る展開に。ECBの市場とのコンセンサスを見直すとの内容に、出口戦略への期待感が一気に広がった格好。対ドルではNY市場でのドル安の流れも支えとなった。
クロス円はまちまち。ユーロ円はECB議事録を受けての上昇に一気に持ち上げられたが、終盤のドル円の下げにいったん調整が入った。
その他通貨で目立ったのはNZドル買い。こちらは目立った材料が出たというわけではなく、ポジション調整などをきっかけに買いが進んだ。
ドル円は終盤にかけては安値から値を戻した。ダドリーNY連銀総裁が今年の利上げについて年3回との従来の姿勢を維持することを示し、ドル買いにつながる格好に。米経済見通しというテーマにおいて、その他の講演内容も比較的前向き姿勢が目立っており、ドル買いに安心感。
minkabuPRESS編集部山岡和雅
Source: klug
コメントを残す