28日のロンドン市場は、ポンド相場以外は小動き。この後に発表される米第3四半期GDP速報値の結果を見極めたいとのムードが広がっている。ドル円は105円台前半、ユーロドルは1.09台前半、ユーロ円は一時115円乗せも伸びを欠く動き。
そのなかで、ポンドには売りが入った。アイルランド中銀のレーン総裁が、英EU離脱について最悪のケースも想定、金融機関が英国からEUに移行と発言。さらに、北アイルランド高等裁判所は、英国のEU離脱決定について議会の採決を必要とせず、との判断を下したことも材料視されたもよう。ポンドドルは1.21台前半、ポンド円は127円台後半に下押しされている。
豪ドルはロンドン朝方に下押しされたが、その後は揉み合いが続いている。豪ドル円は79.65近辺に下押しされたあとは、79円台後半での揉み合い。豪ドル/ドルは0.7570近辺へと下押しされた後の戻りは20ポイント程度と限定的。
NY原油先物は49ドル台半ばと前日比小幅安となっている。このあとのOPEC関連の会合を控えてやや警戒感があるようだ。
このあとのNY市場では第3四半期の米GDP速報値が発表される。前月比年率で2.6%の上昇が見込まれており、第2四半期の1.4%から成長ペースが加速する見込み。今週発表された貿易統計で輸出が伸びていたことで、一段と予想を引き上げる動きもみられている。ただ、ロンドン市場では事前のドル買いの動きは限定的。
みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug
コメントを残す