【ロンドン市場】円安水準維持もやや調整、ドル円101円台半ば

 29日のロンドン市場は、円安水準が維持されているが、やや調整が入っている。ドル円はロンドン早朝に101.75レベルまで高値を伸ばした。その後はNY原油先物が46ドル台後半へと小反落するなかで、ドル円も上昇一服。欧州株は続伸しているが、取引中盤にかけては上げ幅を縮小しており、ドル円も一時101.35近辺まで押し戻された。それでも東京朝方の100円台後半からは大幅な円安水準を維持している。NY序盤にかけては101.50付近で揉みあっており、米GDP確報値やイエレンFRB議長の講演待ちになっている。

 その他主要通貨でもクロス円は上昇一服。ユーロ円は一時114円台に乗せたが、その後は113円台後半へと小安い。ポンド円は132円台乗せから一時131円台後半に押し戻されたが、NY序盤にかけては132円を回復。調整の動きは浅い。

 資源国通貨は原油相場をにらんだ動き。序盤はNY原油先物が47ドル割れとなり、豪ドル円は78円台から77円台後半へ、カナダ円は77円台後半から前半へと上昇一服となった。その後は、NY原油先物が47ドル近辺へと再びジリ高となり、両クロス円も下げ渋っている。OPEC非公式会合後の円安の水準は維持されている。

 9月のドイツ失業者数は1千人増と発表された。事前予想は5千人減だった。予想より悪い結果となったが、ユーロ売り反応は限定的。失業率は6.1%と予想と一致した。英経済指標は強弱まちまちだった。8月の英住宅ローン承認件数は60058件と2014年11月以来の低水準となった。市場予想は60200件、7月は60925件だった。一方、8月の消費者信用残高は16億ポンドと7月の12億ポンドから拡大、事前予想14億ポンドも上回った。

 ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁は、緩やかな緩和解除を支持しており、遅きに失することに警鐘を鳴らしていた。12月利上げを意識した発言。ただ、米債利回りの上昇は小幅に留まり、ドル買いの動きも目立たなかった。

みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug

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