【ロンドン市場】ドル円、100円台前半 米大統領選討論会控えて不透明感
26日のロンドン市場は、円高の動きが広がっている。欧州株が大幅安となっており、米株先物も軟調。リスク回避的な円買い圧力が優勢になっている。
あすの東京午前には第1回目の米大統領選討論会が実施される。クリントン氏とトランプ氏の舌戦が繰り広げられることとなり、市場には不透明感が高まっているもよう。NY原油先物は、時間外取引で一時45ドル台へと反発しているが、28日のOPEC非公式会合に向けて生産凍結への合意には不安も多い。また、ドイツ銀をめぐる報道も不安材料。一部報道によるとドイツ政府はドイツ銀と米当局との交渉の支援に否定的としている。ドイツ銀株は過去最低水準を更新。ドイツ首相府報道官は、報道を憶測として否定したが、同社株は引き続き大幅安になっている。
ドル円は東京タイムには101円挟みで推移していたが、ロンドン序盤にかけて売りが優勢となり、100円台前半へと下押し。取引中盤には100.35近辺に本日の安値を広げた。日米金融会合後の安値100.10レベルが意識される水準となっている。
クロス円も全面安となっているが、その下げ具合は通貨ごとにまちまち。欧州通貨ではポンド円が軟調。ポンドには序盤から対ユーロでの売りが入り、ポンドドルは下落、ユーロドルは上昇。ポンド円は131円近辺から129円台後半へと大幅安となる一方、ユーロ円は133円台前半から113円割れ水準へと小幅の下げに留まっている。この日発表された9月の独Ifo景況感指数は109.5と前回の106.3から大幅に上昇。2014年5月以来の高水準へと回復した。
資源国通貨ではカナダ円の下げが大きめ。76円台後半から76円台前半へと下げている。豪ドル円も76円台後半から一時76円台前半へ下げたが、取引中盤には76円台後半へと下げ渋っており、上値の重さが残るカナダ円とは対照的。原油相場をめぐる不透明感がカナダドルの上値を押さえているようだ。
みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug
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