きょうのNY為替市場は後半になってドル売りが優勢となり、ドル円は一時114円台前半に下落している。この日のメインイベントはトランプ新大統領の就任式とその演説だった。就任演説は20分足らずの短い演説であったが、選挙中の雰囲気と変わらず、この日からアメリカ・ファーストを宣言し、アメリカを取り戻すと語り、ポピュリズム、そして、保護主義的な色彩を強調した。道路や空港、トンネルを作りアメリカを修復するとも語った。
また、ホワイトハウスはウェブサイトで、トランプ大統領の選挙中の公言通りに、TTPからの離脱方針、NAFTAの再交渉をウェブで表明。また、所得税について全ての区分で税率を引き下げ計画も改めて表明している。
就任演説直後、ドル円は115円ちょうど付近で激しい売買交錯となったが、米国債利回りの下げと伴に、次第に売りが優勢となった。この2日間、114円台半ばが強いサポートとなっていたが、それをブレイクすると、ストップを巻き込んで一時114円台前半まで下落している。
一方、ユーロドルは買戻しが強まり、一時1.07台に上昇する場面も見られた。
みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美
Source: klug
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