【ロンドン市場】前日からのドル高水準での取引、米FOMC議事録待ち

 24日のロンドン市場は、前日からのドル高水準での取引。このあとのNY市場で公表される米FOMC議事録の内容を見極めたいとのムードが広がっており、明確な方向性には欠ける展開になっている。

 ドル円はロンドン序盤に112.05レベルにこの日の高値を伸ばしたが、すぐに111円台へと押し戻されている。ロンドン中盤には111.70近辺まで下押しされた。ただ、売り圧力も続かず、総じて前日NY市場からのドル高水準での揉み合いとなっている。

 欧州通貨も方向感に乏しい上下動。ユーロドルは1.1170レベルまで小幅に前日からの安値を広げたが、その後は1.11台後半での取引が続いている。ユーロ円は125.26近辺まで買われたあとは、125円挟みの水準での推移。6月のドイツGfK消費者信頼感が10.4と前回の10.2から上昇したが、ユーロ相場は反応薄だった。また、プラートECB理事は、基調インフレは引き続き抑制されている、コンスタンシオECB副総裁は、時期尚早な刺激策の解除には注意しなければならない、金融政策の目標はインフレ、金融安定ではない、などと述べており、現行の緩和策を維持する姿勢を示したが、目立った反応はみられなかった。

 ポンド相場も振幅。対ユーロでの上下動に振り回されていた。序盤はポンド買いが先行し、ユーロポンドは0.8600手前まで下落。その後は、ポンド売りに転じており、0.8635近辺まで反発。ポンド円は145.40近辺を高値に144.80近辺までの下押し。ポンドドルは1.2960近辺から1.30手前水準での振幅だった。

 豪ドルは堅調。東京時間には中国の格下げ報道で売られたが、ロンドン市場ではその下げを戻している。豪ドル円は83.25近辺から83.60近辺へ、豪ドル/ドルは0.7450近辺から0.7480近辺へと上昇している。カナダドルも底堅い。カナダ円は82円台後半、ドルカナダは1.35ちょうど近辺へとややカナダドル買いの動き。NY原油相場が時間外取引の先物市場で81ドル台後半へと上昇。あすのOPEC総会での減産合意の延長が期待されているもよう。

みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug

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