22日のロンドン市場は、円買い圧力が継続している。ドル円は111円台後半での揉み合いから再び下値を模索、ロンドン序盤には111.14レベルと昨年11月23日以来の安値水準をつけた。その後も111円台前半での取引と戻りは限定的。
クロス円も総じて円買い方向への動き。ユーロ円は120円台半ばから120円を割り込んで、一時119.80近辺まで下押し。その後は120円台に戻しているが東京午後の水準には届いていない。ポンド円は139円台前半から一時138.47近辺まで下値を広げた。その後も138円台後半での推移。豪ドル円は85円台半ばから一時85円を割り込む場面があった。その後の戻りは85円台前半に留まっている。
欧州株は全面安商状。特に銀行・保険など金融株、鉱山株など資源関連が売りを主導している。昨日の米株が大幅安となった影響が続いている。トランプ政権の運営について不透明感が広がっていた。医療法案の通過が難航しており、市場が期待している減税など税制改革案の成立にはなかなかたどりつけないことが失望感を広げている。また、リスク動向では、このところの原油相場の下落も警戒されている。このあとには米週間石油在庫統計が発表される。
この日は、英中銀がビジネス環境に関する調査を公表した。ポンド安を背景に、インフレはさらに上昇へ、小売売上の伸びは今年一段と鈍化すると予想、などと指摘。投資については、第1四半期には回復が見込まれているが、長期的なビジネス計画にとってはEU離脱が幾分影を落としている、とした。
みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug
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