【東京市場】豪ドル雇用統計受けて急騰、ドル円はもみ合い

 14日の東京市場でドル円は高値圏もみ合いに終始した。前日のNY市場で110円台後半まで上昇したドル円は、利益確定の売りなどに押される場面も見られたが、110円40銭近辺がすでにしっかりとしており、昼前にNY市場の高値を超えて110円73銭まで上値をトライ。もっとも、そこからさらに買い上げるだけの勢いには欠け、110円50銭ばさみの展開となった。
 北朝鮮リスクが後退、米政府と共和党が9月最終週に税制改革に関する発表を予定するなど、今後の減税に向けた動きが活発化する中でドル買いの動きが広がっているが、一気の買いにも慎重な姿勢が見られる。オプション取引に絡んで110円50銭近辺を行使価格とする今日期限のオプションが多いといわれていることも、110円台半ば近辺での動きを誘った。

 大きく動いたのは豪ドル。10時半の雇用統計において、予想以上の雇用増を記録。内訳も正規雇用中心の力強いものとなって、豪ドル買いが進んだ。失業率は前回と同水準も、労働参加率が予想外に0.2ポイント上昇しており(労働参加率が上昇すると、一般的に失業率は悪化する)こちらも好数字。豪ドルは0.7975近辺から一気に0.8010台へ上昇。その後の中国指標(小売売上高、鉱工業生産)が弱めで少し調整も、0.80割れでは買いが入り、高値圏もみ合いに。

 この後20時に英中銀金融政策会合(MPC)を控えるポンドは、1.32近辺で膠着。イベントを前に様子見となった。

みんかぶ「KlugFX」山岡和雅
Source: klug

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