29日のNY市場でドル円は当初売りが優勢な展開となり、110円70銭台まで値を落とす場面が見られた。
メイ英首相がトゥスクEU大統領に対してEU離脱の通知を正式に通知したとの報道で、今後のブレグジット問題の不透明感などが意識され、ドル売り円買いを誘った。米債利回りが低下を続けたことも、ドル売りにつながった。
もっとも、米エネルギー情報局による週間在庫統計において、原油在庫が期待ほど増えず、NY原油が急騰すると、エネルギー関連株の上昇から、株式市場が全般にしっかりとなり、ドル円も買い戻しが入った。
ドル円は111円台を回復。もっとも、大台回復後の買いには慎重姿勢が見られ、111円近辺で取引を終えている。
目立ったのはユーロの売り。ブレグジット正式スタートを受けて、ユーロポンドも含めユーロ売りが進行。東京市場で1.0820近辺を付けていたユーロドルはロンドン市場で1.0780近辺に下落、NY市場朝に1.0740近辺まで値を落とし、その後も1.07台半ばの安値圏でもみ合った。
ECBが緩和姿勢を継続するとの思惑が広がったことも、ユーロ売りを誘った。
ランドは乱高下。ズマ大統領がゴーダン財務相を解任の意向との報道で急落も、議会の3党が解任反対報道で急騰する不安定な展開。
みんかぶ「KlugFX」山岡和雅
Source: klug
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