【ロンドン市場】ユーロ買い・円売りは一服、欧州株もやや調整

 26日のロンドン市場は、ユーロ買いや円売りの流れが一服している。ユーロ相場は東京午後からロンドン早朝にかけて上値を試した後、ロンドン序盤には売りに転じている。ユーロドルは1.0951レベルと前日NY高値に顔合わせしたあと、売りに押されて1.09割れとなっている。ユーロ円は121.98レベルまで上昇も大台には乗せ切れず反落。一時120.96レベルまで下押しされた。

 欧州株式市場は連日の大幅高のあと、きょうはやや調整売りに押される展開。仏大統領選については、決選投票でマクロン氏対ルペン氏の支持率は60%対40%との調査結果がでているが、市場はマクロン氏の優勢をかなり消化しているもよう。

 ドル円は111円台前半での揉み合い。東京午後に111.51レベルまで買われたが、ロンドン序盤には111.15近辺まで反落。その後は111円台を維持しながらの高止まりとなっている。ドル円相場にとっては一連の米企業決算が好調なことが米株一段高への期待につながっており、前日からは大幅な円安・ドル高水準を維持している。

 豪ドル相場は軟調。東京午前に発表された第1四半期の豪州消費者物価指数が予想をやや下回る伸びに留まったことが売り圧力となっている。ロンドン市場では円売り一服の動きもあって、豪ドル円は83円台前半へと下値を広げている。豪ドル/ドルは0.75台を割り込み、0.7480近辺まで下値を広げた。

 トルコ中銀は本日の金融政策会合で主要政策金利である1週間レポ金利を8%に据え置いた。翌日物貸出金利と翌日物借入金利も現行の水準に据え置き。ただ、後期流動性ウィンドウ金利を予想外に12.75%(従来11.75%)に引き上げたことで、トルコ・リラ買いの反応が広がっている。ドル/リラは3.5900付近から一時3.5610近辺まで下落。

みんかぶ「KlugFX」 松木秀明

Source: klug

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