【執筆者】 国府勇太(Yuta Kokubu)
ワイジェイFX株式会社 ディーリング部
1984年生まれ。慶應義塾大学卒。大学院時代にFXを知り個人投資家に。
その後、その魅力に取りつかれ、より極めたいとの思いからヤフーグループのYJFXに入社。
現在ディーリング部にて主要通貨のディールを担当。
「マネーライフの課題解決」がモットーで、初心者にわかりやすい解説に定評がある。
現在ヤフー公式ブログ、FX攻略.comでもコラム連載中。
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こんにちは。国府勇太です。
今週(4月24日の週)のビットコイン円の見通しを主にテクニカル面から分析していきます。
では、さっそく日足チャートを見てみましょう。

週オープン4月17日(月)に131,851円でスタートしたビットコイン円。
先々週に引き続き、先週も変わらず堅調な動きでした。
22日には押し目134,590円をつけるもその後もしっかり上昇、結局クローズは138,958円と14万円ロックオンの状態で週末クローズしました。
ハードフォーク危機が急落して以降、しっかり足元を固めて上昇しています。
まさしく「雨降って地固まる」という状態です。
ちなみに、現在香港の大手取引所ビットフィネックスがドルの入出金を停止したことも
要因の一つになっていると指摘されています。
(ドルで入出金できない→ならビットコインにして出金という流れ)。
ビットフィネックスといえば、去年2016年8月に外部からのハッキング攻撃を受け、
約12万BTC(当時のレートで約80億円相当)のビットコインが盗まれたことを発表して、
マーケットに甚大な影響を与えています(ビットフィネックス問題)。
「お騒がせ」な取引所であり、今後も動向 をウォッチする必要があります。
参照URL
次に、フィアット(ドル円)の動きも見てみましょう。

現在為替マーケットはフランス大統領選で盛り上がっています。
週明けに108円割れを試す展開もありましたが、安値108.13をつけるとその後は109円を挟んだ動きとなり、どちらかといえば円が売られやすい展開となりました。
大統領選の争点は、EU離脱です。
ルペン氏→EU離脱
メランション氏→EU離脱
マクロン氏→EU支持
もちろん、EU離脱となればマーケットへのインパクトは大きい(ユーロ以外、もしかするとビットコインも)です。
そして先週末、大統領選の決戦投票の結果が「ルペン(EU離脱)・マクロン(EU支持)」となり、最悪のシナリオと言われた「ルペン・メランション(どちらもEU離脱)」の決戦投票が回避されたことで、マーケットに安心感が生まれ、今週ドル円は大きく窓を開けてスタートしています。
ただ、仮に5月7日の投票でルペン氏が勝利することになれば、「EU離脱→フランスの通貨・フランの復活」となり、ヨーロッパに甚大な影響を及ぼす結果をもたらします。まだまだ警戒が必要です。
また、北朝鮮の問題もあり、今週は26日(水)にトランプ大統領が税制改革案を公表する予定と、かなりマーケットが盛り上がっています。(一方のビットコイン円はおとなしい動きで盛り上がりに欠けます。)
今週の見通し
SMAをプロットしてみましょう。
パラメーター(設定値)は
短期線:7
中期線:35
長期線:105
です。

しっかり上昇です。
22日の押し目も短期線がサポートしている状態です。
結構な高値圏ですが、スイングトレードならば、まだロング(買い)を行いたいところです。
短期をサポートにロング、14万円超えたら半分は利益確定して、半分はさらに流れに乗るというトレードもありです。
一方、長期投資でなるべく安値で掴みたい方にとっては無理する場面ではありません。
ストンと落ちて中期線、長期線に近づく場面をしっかり待つのがいいでしょう。最終的に勝つ個人投資家は「待てる」人です。
多くの投資家を見ていますが、待って、待って、ものすごくいいコストで買っている人はやはり大きく利益を上げています。
一方、ほとんどの人は焦って変なコストで買っています。
トレードは買う・売るだけではなく、「待つ(休む)」という第3の選択肢があります。
「このまま上昇しつづけたらどうしよう」と焦る気持ちもわかりますが、そういったときほど高値づかみになりやすいので、十分注意して下さい。
平和な動きが続いているビットコイン円ですが、フィアット同様いつドカンがくるとも限りません。
上昇相場で強気になってあまりに多くの資産を投資しないよう注意して下さい。
では、今週もリスク管理に気をつけてがんばりましょう。
Source: ビットフライヤー
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