きょうのNY為替市場は仏大統領選を巡る動きやFOMC議事録で上下動している。仏大統領選への不透明感から序盤のドル円は売りが優勢となり、112円台まで一時下落した。しかし、その後にユーロ円と伴に急速に買い戻されている。
仏大統領選で民主運動のバイル議長が最有力候補のマクロン氏に共闘を提案しているとの報道が流れており、マクロン氏はこの提案を受け入れる意向とも伝わっていた。マクロン氏が優勢との思惑から仏大統領選への懸念は後退し、ドル円は一気に113円台半ばまで上昇した。
午後のFOMC議事録への期待もあったようだが、その議事録を受け、今度はドル円が急降下している。議事録では「一段のドル高からの下振れリスク」を指摘していた点や「大幅なインフレリスクはかなり低い」と言及していたことがハト派的な印象を強めたようだ。
一方で、「景気が見込み通りなら利上げはかなり早期」とし「バランスシート縮小の協議は今後の会合で開始する」とも述べており、この点では正常化に前向きな印象も受ける。強弱まちまちといった印象。
ドル円は前半の上げを一気に解消し、再び112円台に下落する場面も見られた。
一方、ユーロドルは朝方に心理的節目の1.05を割り込んでいたが、一時1.0570近辺まで急速に戻す展開となった。FOMC議事録もフォローとなった。
みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美
Source: klug
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