きょうのNY為替市場、前半はドル売りが優勢となりドル円は一時111円台まで下落する場面も見られたが、終盤になって米地区連銀総裁の発言を受けて急速に戻している。
この日の米経済指標は米GDP改定値は下方修正されていたものの、シカゴPMIや消費者信頼感指数などは予想を上回る強い内容となった。しかし、ドル買いの反応はほぼ見られなかった。
市場は現地時間の夜(日本時間1日午前)に始まるトランプ大統領の演説待ちの雰囲気が強い中、特段のドル売り材料はなかったが、今月は月末の実需のドル売りが積み上がっているとも言われ、日本時間1時のロンドンフィキシングにかけて実需の売りが強まった模様。ただ、フィキシングを通過したあとはドルは下げ渋る動きも見せていた。
ドル円は一時111.70近辺まで下落し、今月の安値111.55付近を目指しそうな展開も見られたが、後半になって112円台に戻している。終盤にウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁やダドリーNY連銀総裁の3月利上げに前向きな発言が相次いで伝わると、ドル円は一気に112.90近辺まで急速に戻している。
前日は3月FOMCの利上げ確率が上昇していることが話題となっていたが、きょうは終盤にCMEがFF金利先物の取引から算出しているFEDウォッチは40、OIS(翌日物金利スワップ)からの算出で75%程度まで急上昇。
一方、ユーロドルは一時1.06台に上昇したものの、後半になって1.0575付近まで戻す動き。
みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美
Source: klug
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