ドル円は113円台半ばばさみでの小動きに終始した。今日、明日とおこなわれるFOMCを前に、積極的な取引が手控えられた。
FOMCでの利上げはほぼ織り込み済み、参加メンバーによる金利見通しも、前回同様に来年中に3回の利上げを見込んでくるとの見通しが強い。現状の金利市場での織り込みは来年中に1回ないし2回の利上げとなっている分、金利見通しの結果次第ではドル買いが強まる可能性。一方物価見通しは引き下げられる可能性もあり、こちらはドル売り材料と、売り買いどちらに動いてもおかしくないだけに、事前の突っ込んだ売り買いに慎重になっている。
また、本日行われるアラバマ州での連邦上院補欠選挙が、共和党・民主党候補のどちらが勝ってもおかしくない接戦となっており、世論調査でも、調査によって優勢者が違うという状況で、判断が難しいことも、様子見ムードに。現状で共和党が押さえている議席だけに、民主党が逆転で勝利すると、上院での勢力は51対49と、共和党のリードがさらに縮まり、税制改革法案の可決が難しくなるとの思惑からドル売りが広がりそう。
その他通貨も目立った動きは無い。昨日新総裁人事が決定したことで買いが出たNZドルは、0.6930台まで上昇と、堅調地合い維持も、動きは落ち着いている。
minkabu PRESS編集部 山岡和雅
Source: klug
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