【ロンドン市場】米雇用統計を控えて方向感に欠ける取引

 4日のロンドン市場は、米雇用統計を控えて方向感に欠ける取引。ドル円はロンドン早朝に103.36レベルまで高値を伸ばしたが、欧州株が軟調に取引を開始すると103円割れへと押し戻されている。ユーロ円は114円台後半から前半へ、ポンド円は128円台後半から前半へと反落。

 欧州株が続落で取引を開始している。主力銘柄はほぼ全面安。米大統領選を次週8日に控えて、トランプ・リスクが意識されている。ただ、米雇用統計待ちのムードもあって、各通貨とも東京市場からのレンジ内の収まる動きに留まっている。ユーロドルは1.11ちょうど挟み、豪ドル/ドルは0.76台後半での揉み合い。

 ポンドは前日からの高値水準を維持。ポンドドルは1.2491レベルまで上昇、前日高値1.2494レベルにほぼ並んだ。ユーロポンドは0.89ちょうどを挟んだ揉み合いだが、ややポンド買いが優勢。前日は英高裁がEU離脱手続きについて議会の承認が必要との判断を示したことがポンド買いの動きを広げた。また、英中銀四半期インフレ報告で、2017年のインフレと成長見通しがともに上方修正されたこともポンド相場を押し上げていた。
 
みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug

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