【ロンドン市場】ユーロ買い優勢、ドル円はレンジ取引

 ユーロが対ドル、円、ポンドで買われ、堅調な展開に。独雇用統計が好結果となったことや、ユーロ圏消費者物価指数の概算値速報が予想ほど鈍化しなかったことなどが、ユーロの買いを誘う展開となった。
 朝方はドル全面安基調でユーロ買いドル売りに。米債利回りの低下が目立ち、10年債利回りが2.7%を割り込む中でユーロドルが1.24台半ばを超える動きに。
 その後ドル円でのドル安が収まったこともあり、いったん調整も、再び1.2450を超えるなど、高値圏での振幅が見られた。
 ドル円は、朝方やや軟調も、その後少し値を戻し。108円台後半の比較的狭いレンジでもみ合った。この後のFOMCなどを控えて、積極的な取引が手控えられた。
 ポンドは対ユーロ主導で売りが出た。英国の金融街「シティー・オブ・ロンドン(シティー)」が提案した、EU離脱後の金融サービスにおける自由協定について、欧州委員会が拒否したとの報道が、ポンド売りを誘った。対ドルでも朝方の1.4210超えから1.4120近辺へ下げるなど、ポンド売りの動きが優勢に。ポンド円は朝方154円40銭台と154円台半ばトライも、一転して153円50銭台を付ける動きも。その後ポンドドルが少し持ち直して、ポンド円も買い戻しが入った。

minkabu PRESS編集部 山岡和雅
Source: klug

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です