【ロンドン市場】神経質な値動きも、ドル高の流れに変化みられず

 6日のロンドン市場は、ドル高の流れが継続。ロンドンタイムには相場が反応するような目立った経済統計や金融当局者発言はみられず、相場は神経質に振れている。ただ、全般的なドル高の流れには変化はみられていない。各通貨ペアでドル高水準を模索する動きがみられている。

 ドル円は103円台半ばでの揉み合いで取引を開始。序盤に103.74レベルと9月6日以来のドル高・円安水準をつけた。その後は神経質な値動きとなり、一時103.45近辺まで下押し。しかし、NY序盤にかけては103.77レベルと再び高値を更新。ドル相場にとってはあすの米雇用統計が最注目だが、このあとのNY市場では米新規失業保険申請件数が発表される。

 ポンドドルは引き続き売りの流れ。序盤は1.27ちょうど付近で揉み合い。浅い下押しのあとは1.2740近辺まで買い戻しが入る。しかし、取引中盤にかけて売りが強まり、一時1.2663レベルと前日安値1.2686レベルを割り込み、1985年6月以来の安値水準を更新した。

 ユーロドルも1.12挟みで神経質。一時1.1210近辺まで買い戻されるも、再び1.11台に軟化、1.1178レベルと安値を広げている。8月のドイツ製造業受注は前月比+1.0%、前年比+2.1%と予想を上回る伸びを示した。一方、9月の欧州各国の小売業PMIは前回を下回る数字が相次いだ。指標への反応は限定的だった。

 クロス円は方向性に欠けている。欧州株は序盤に反発も、次第に売りが広がりマイナスに転じている。一方、序盤に49ドル台前半に下落したNY原油先物は再び49ドル台後半と50ドル台をうかがう水準で取引されている。在庫統計の需給引き締まりに加えて、米ハリケーン接近も材料視されている。

みんかぶ「KlugFX」 松木秀明

Source: klug

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