2日のロンドン市場は、前日の流れを受けてユーロ買いが先行した。ユーロドルは1.1840レベルを上回るとショートカバーが入り一時1.1868レベルまで高値を伸ばした。ユーロ円は131.40レベルまで一段高。ユーロは対ポンドや、対スイスフランでも買われる場面があり、根強い買い圧力がみられている。ただ、6月ユーロ圏生産者物価指数が前月比-0.1%、前年比+2.5%と予想通りの結果となっており、ユーロ独自の材料は乏しかった。ドル円の下げ一服を受けてユーロ円が再び買われていることや、英建設業PMIが予想を下回ったことで、ポンド売り・ユーロ買いのフローが入る場面があった。取引中盤にかけてはユーロ買いの動きは一服しており、ユーロドルは1.1830台、ユーロ円は131円ちょうど近辺まで反落。ただ、東京時間よりは引き続きユーロ高の水準を維持している。
ポンドも堅調。ポンドドルは1.32ちょうど近辺から1.3245近辺まで、ポンド円は146円台前半から一時146.76近辺まで高値を伸ばした。7月の英建設業PMIが51.9と事前予想54.0や前回の54.8から低下したことで20-30ポイント程度反落する場面があったが、買い意欲は継続している。対ユーロでも0.89台での上下動となっており、強弱は良い勝負。あすの英中銀のスーパーザーズデーを控えた思惑もあるか。
ドル円は110円台後半に高止まり。東京午後に110.92レベルの高値をつけたあとは、高値追いは一服している。ロンドン序盤には一時110.60近辺までの反落。その後は下押しも一巡しての揉み合い。欧州株は総じて小安いが、米株先物ではナスダック指数がアップルの好決算を受けて上昇しており、リスク動向はまずまず良好。
みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug
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