【ロンドン市場】ドル円111円台前半、円高一服も反発力は限定的

 22日のロンドン市場は、総じて静かな取引。欧州株は売り先行で取引を開始したが、次第に下げ幅を縮小。独DAX指数は一時プラスに転じる場面があった。NY原油先物は42ドル台半ばから後半へとやや下げ渋り。回復力はまだ弱いものの、リスク回避動向は落ち着いてきている。

 ドル円は111円挟みでの揉み合いからやや円安方向へと動いている。下押しは110.95レベルまでに留まり、しばらくは111円ちょうど付近で売買が交錯した。市場ではきょうのNYカットで111.00レベルに大規模なオプション期限が設定されているとの観測があった。欧州株や原油の下げ渋りともに米10年債利回りの低下も一服。ドル円は111.30近辺へと反発している。

 ユーロ円は124円を挟んだ上下動。一時123.85近辺まで下落したが、その後は124.25-30レベルへと反発している。ポンド円は140.50近辺までの下げのあと足元では141円ちょうど近辺へと反発。円高の動きは一服している。

 ユーロドルは1.11台後半での神経質な上下動。東京午後につけた1.1178レベルを高値にロンドン序盤には1.1155レベルまで反落。その後はレンジ内での振幅。値幅は20ポイント強と小幅。ポンドドルは1.26台後半での取引。東京午後につけた1.2687レベルを高値にロンドン序盤には1.2655レベルまでの下げ。こちらもレンジは30ポイント強と限定的。

 英保守党との閣外協力交渉は29日までの合意の可能性が非常に高い、とDUPのドナルドソン議員がBBCラジオの質問に答えたと報じられた。6月の英CBI製造業受注指数は16と前回の9から上昇した。1988年8月以来の高水準。記録的な高水準の背景にはポンド安の影響が大きいようだ。ただ、いずれの材料にもポンドは反応薄だった。

みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug

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