【ロンドン市場】ドル円108円手前で足踏み、ポンド円などクロス円下落
21日のロンドン市場は、円買いの動きが優勢になっている。ドル円が108円手前で上昇を止められたところに、欧州株安が加わった。また、ポンドが英指標を受けて売られたこともポンド円の下落ととも円高に作用した。
ドル円は、東京昼過ぎに107.90近辺まで買われたあとは買いは一服した。ロンドン序盤には107.70レベルを割り込むと売りが強まり107.30台へと下落。東京午前から昼にかけての上昇をほぼ解消した。欧州株が全般に下落しており、円買い圧力となっている。前日大幅安となった米株も先物が小幅安と冴えない。
ユーロドルはロンドン序盤に1.2308レベルまで下押し。しかし、対ポンドでの買いフローが下支えして1.2310-30レベルでの小動きになっている。ユーロ円はドル円とともに売られており、132.80近辺から132.30台まで下落。ドル円と同様に東京午前の上昇を消している。この日発表されたドイツとユーロ圏のPMI速報値は、製造業、非製造業がともに予想を下回る結果だった。
ポンド相場が軟調。ポンドドルは序盤はユーロと同様の値動きを示していたが、英雇用統計発表後は売りが加速している。10-12月の英ILO失業率が4.4%と事前予想や前回の4.3%から悪化したことがポンド売りを強めた。ポンドドルは1.40ちょうど近辺が重くなり下落。安値を1.3905レベルまで広げた。ポンド円は150円台後半での揉み合いを下放れると下落を開始。150円を挟んでの神経質な動きを経て再び149.43近辺まで下押しされた。ユーロポンドは0.88ちょうど近辺でサポートされると高値を0.8860近辺へと広げている。
ドル円の上昇にブレーキが掛かったほかは、各主要通貨でドル買いが優勢。ドル指数は今週に入って上昇を続けており、89台後半となっている。このあとのNY市場では、米中古住宅販売件数の発表、FOMC議事録の公表などが予定されている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
Source: klug
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