14日のロンドン市場は、ドル買いが優勢。米株先物や欧州株が堅調に推移しており、米債利回りが上昇したことが背景。このあとのNY市場では1月の米消費者物価指数と小売売上高が発表される。東京市場でもドル売りに調整が入った面もあったようだ。
ドル円は東京午後には一時106.84レベルまで安値を広げたが、その後は反発。ロンドン序盤には107.50付近まで買い戻されている。米株先物や欧州株が全般に堅調に推移しており、円買い圧力は一服。米債利回りが前日比プラスに転じる動きがドル買いに作用した面も。取引中盤には107円台前半に落ち着いており、米経済指標待ちとなっている。
ロンドンに入り、米債利回りの上昇とともにドル買いが優勢になっている。ユーロドルは東京午後に1.2392レベルの高値をつけたあとは、売りが継続。足元では1.2343レベルに本日の安値を更新しており、東京午前の上昇を消した。ユーロ円はロンドン序盤は円売りが優勢だったが、133円台には乗せ切れず、その後は132円台半ばへと再び下押し。
ポンドは売りが優勢。ポンドドルは1.39台を割り込むと安値を1.3842レベルまで広げている。ポンド円は148円台後半から149円台前半に反発して取引を開始したが、上値が重く再び148円台後半に下げている。英中銀の2月調査報告で、不動産市場の弱さが指摘されたほか、ジョンソン英外相が、EU離脱に向けて結束を求める演説を行ったことがポンド売りに拍車をかけたもよう。
南アランドは与党の動向に神経質。南ア与党ANC、ズマ大統領に対する不信任動議提出へ、と報じられている。これを受けて南アランドが買いの反応を示している。ドル/ランドは11.85近辺から一時11.80割れ水準まで安値を広げている。ランド円は一時9.10台に乗せた。15日にズマ大統領に対する不信任決議を採決、とも報じられている。
スウェーデン中銀(RIKSBANK)は事前予想通り、政策金利であるレポ金利を-0.50%に据え置いた。年後半からの緩やかな金利上昇と見込むとした。これを受けて、一時ユーロ売り・クローネ買いの反応が広がった。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
Source: klug
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