大手銀行間の国際取引で、ブロックチェーン技術活用

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ブロックチェーン技術を使った世界初のクロスボーダー取引がオーストラリア・コモンウェルス銀行とウェルズ・ファーゴ間で行われ、米国から中国への綿花の出荷につながりました。

オーストラリアの綿花輸出業者であるブリグハム・コットン・マーケティングはテキサス州の子会社から中国・青島への出荷を契約したと、銀行との合同声明を発表しました。オーストラリア・コモンウェルス銀行によると、このブロックチェーン技術を使った世界初の取引の内容は綿花88梱、購入金額は約35,000米ドルでした。

ブロックチェーン技術活用により効率性を上げ大きなコストカットを実現することが期待されます。

「従来の貿易金融は混乱をきわめており、この実証実験は世界中の会社に最新鋭の技術が利益をもたらすことを明確に示すことになると思います。」とオーストラリア・コモンウェルス銀行のキャッシュフロー及び取引部門本部長のマイケル・エディエル氏は述べています。

当初この技術から距離を置いていた伝統的な銀行業界にとっては、画期的な事例であるといえるでしょう。

世界の主要金融機関70社以上からなるコンソーシアムなどにより、銀行業界はブロックチェーンによるスピード、正確さ、そして効率性を活用する方法を模索しています。

取引に人手が必要でなくなることが、利点の1つとして挙げられます。これは二重支払や時差等の問題を抱えている国際取引にとっては特に魅力的なことです。特定の条件が満たされた時に発生する取引も可能です。例えば、綿花取引では出荷品が特定の地点に着くと、自動決済となります。

オーストラリア・コモンウェルス銀行によると、出荷品は今現在、シンガポールと香港の間にあり、11月初旬の到着を予定しているとのことです。

ロイター社が取材を試みた際、ブリグハム・コットン・マーケティングからの回答は得られませんでした。

ウェルズ・ファーゴの国際取引業務部長、クリス・ルーイズは新たな技術導入にコミットしているとコメントしました。彼はさらに、「重要な規制や、法的懸念、その他の解決すべき要素は残っている」としました。

参考記事:
Major banks mark first-ever international trade using blockchain tech

Source: ビットフライヤー

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