【NY市場】米指標など好感しドル大幅高 

 29日のNY市場はドル買いが一気に進む展開となった。

 21時半に発表された米第4四半期GDP確報値が上方修正され、ドル買いの流れに。米債利回りの上昇や米株式市場の堅調な展開もドル買いに寄与した。

 トランプ大統領が為替操作国にペナルティ検討との報道があり、ドル円が111円台半ばから111円ちょうど近くまで値を落とす場面も見られたが、すぐに値を戻し、さらに上値をトライする展開に。

 ユーロドルなどでもドル買いが進んでおり、ドルはほぼ全面高基調。

 GDP確報値で個人消費の拡大傾向が見られたことなど、全体の数字だけでなく、内訳も好印象となったことがドルの買いを誘った面も。

ユーロは対ポンドでも軟調な動きを見せた。ブレグジット後の反応がポンドで花遊ユーロ売りにつながっている。プラートECB専務理事の物価上昇傾向に慎重な姿勢なども、ユーロの重石に。

 そのためだったのが南アランドの売り。ゴーダン財務相を含めた9大臣、6副大臣の交代方針が報じられ、ランドの急落が見られた。その後、関係者筋情報としてゴーダン財務相の解任が報じられている。

 南アは2015年12月に当時のネネ財務相の解任と、その後のバンルーエン新財務相の就任をめぐって混乱を招き、わずか数日でゴーダン財務相に交代というドタバタ劇を起こしたことがあり、市場の警戒感が強い。

みんかぶ「KlugFX」山岡和雅

Source: klug

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です