東京外為市場終盤は、円買いが優勢となっている。序盤は、ドイツ銀行の信用不安などを背景に、リスク回避の動きが強まる中、円買いがやや優勢となっていた。正午ごろ、サマーズ元米財務長官が日銀の外債購入に言及したとの報道などをきっかけに、ドル円は101.78付近まで急伸した。だが、円売りは続かず、午後は再び円買いが優勢となり、ドル円は101円付近まで軟化している。ユーロドルは1.12ドル台前半で小動きとなっている。
ドル円は101円付近で取引されている。序盤から中盤にかけては、前日のNY中盤以降、ドイツ銀行の信用不安を背景に、円買いが先行した流れを引き継ぎ、100円台後半~101円台前半で弱もち合いとなった。だが、正午ごろに、サマーズ氏の発言が伝わると、101.78付近まで急伸した。なお、この値動きについては、同氏の発言内容だけでは、60銭前後も値が飛ばないとの見解から、M&Aに絡んだ動きか、月末要因の特殊なフローがあったとの見方もあった。午後の取引では、ジリジリと円買いが進み、101円付近まで下落し、正午ごろの上げ幅を帳消しにしている。
ユーロ円は、113円台前半で取引されている。ドル円と同様に、序盤から中盤にかけては、ドイツ銀行の信用不安などを背景に、113.20~40付近で弱もち合いとなった。正午ころ、ドル円の突飛高に追随し、113.40付近から114.12まで急伸した。だが、買いは続かず、午後は静かに値を削る展開となり、午後3時過ぎには、113円台前半まで軟化し、きょうの安値圏での取引となっている。
ユーロドルは、1.12ドル台前半で取引されている。最近、動意に欠ける展開が続いているユーロドルだが、きょうの東京市場でも、1.1210~20前後の狭いレンジ取引となっている。ドイツ銀行の信用不安が広がっているため、欧州時間では動意に付く可能性もありそうだ。なお、現時点では、独政府は、同行の救済を否定している。
日経平均は反落。終値は前営業日比243.87円安の1万6449.84円となった。
午後3時16分現在では、ドル円は101.02前後、ユーロ・円は113.35近辺、ユーロドルは1.1221前後で取引されている。
みんかぶ「KlugFX」東京
Source: klug
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