【ロンドン市場】総じて小動き、ややポンド安と資源国通貨高に

 17日のロンドン市場は、総じて小動き。週明けは相場は、これまでのところ目立った材料に欠けている。NYタイムにはNY連銀指数、米鉱工業生産の発表やフィッシャーFRB副議長の講演などが予定されており、結果を見極めたいとのムードも広がっている。

 ドル円は104円台前半での取引。東京タイムからのレンジ取引が続いている。本日これまでのレンジは103.93から104.40レベルまで。欧州株は反落しているが序盤に下げたあとは次第に下げ幅を縮小してきている。また、取引中盤にはNY原油先物が時間外取引で買われており、リスク動向に目立った偏りはみられていない。

 欧州通貨は、ややポンド安・ユーロ高になっている。ポンドドルは序盤に1.22台を目指す動きも大台乗せには至らず。1.21台での揉み合いとなったあと、取引中盤には一時1.2130台まで下押しされる場面があった。ポンドは対円や対ユーロでも軟調。あすは一連の英物価指標が発表される。カーニー英中銀総裁などからはポンド安がインフレ上昇を招くとの見方が示されており、その兆候がみられるかどうかが注目される。

 一方、ユーロドルは1.09台後半での揉み合いのなかで、一時1.1000レベルまで高値を広げた。ただ、ユーロ円は114.40-50レベルでの膠着相場が続いており、ユーロ独自の値動きは見当たらない。

 資源国通貨はやや堅調。豪ドル円は79円割れの場面があったが、取引中盤には79.30近辺へと盛り返している。カナダ円も79円割れから79.30近辺へと上昇。両通貨はほぼパリティー水準となっている。NY原油の反発や欧州株の下げ渋りに支えられているようだ。ただ、全般に値幅は限定的。
 
みんかぶ「KlugFX」 松木秀明

Source: klug

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