【ロンドン市場】序盤にドル一段高も次第に値動き落ち着く

 7日のロンドン市場は、序盤にドル買い一段高となったが、次第に値動きは落ち着いた。ドル円は東京午後にまず104.58レベルまで上昇、その後は104.40近辺で揉み合う。欧州株が大幅高となり、再び買われて104.63レベルまで高値を伸ばした。取引中盤にかけては買いの勢いは一服しており、104.30近辺へと小反落。NY勢の参加待ちとなっている。今週から米国は標準時間に切り替わっており、日本時間で1時間後ズレとなる。

 ユーロドルは序盤に1.1044レベルまで下値を広げた。その後は買い戻しが入るも1.1070-75レベルまでに留まっており、前週末比で大幅なドル高水準で取引されている。ユーロ円はドル円に上昇一服で115.70近辺から115.40近辺へと小反落。この日発表されたドイツの9月製造業受注は前月比-0.6%と予想+0.2%から下振れ、内需の落ち込みが要因だった。10月のドイツ小売業PMIも前回から低下しており、国内消費にやや勢いを欠く内容だった。

 ポンドドルはユーロドル以上に売りが目立った。一時1.2382レベルまで本日の下値を広げた。先週末からは200ポイント近い下落となっている。10月の英ハリファックス住宅価格が発表され、前月比は+1.4%と予想+0.2%を大きく上回った。3ヶ月間の前年比は+5.2%と予想+4.9%を上回った。ただ、発表前後に1.24割れとなっており、買い反応はみられなかった。ただ、取引中盤には下げ渋り1.24台前半で取引されている。ポンド円は東京午後に130円台をつける場面があったが、ロンドンタイムに入ってからは129円台へと小反落。

 ドル指数は5日ぶりの反発となっている。先週のドル安は、米FBIがクリントン氏のメール問題について再調査すると発表したことが背景だった。週明けの東京早朝には米FBIがクリントン氏を訴追しないとしたことがドルの買い戻しを誘っている。米大統領選をめぐる報道に相場が振り回された格好。
 
みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です