5日のロンドン市場は、円安の動きが優勢。前日の米中双方が話し合いの姿勢を示したことがリスク回避ムードを後退させている。ただ、欧州株が大幅高で取引を開始した序盤に円安水準を広げたあとは値動きは落ち着いている。このあとの米国発の材料待ちのムードとなっている。
ドル円は朝方に107円台に乗せると欧州株の大幅上昇スタートとともに107.15レベルに高値を伸ばした。ただ、その後は上昇一服。下押しは106.95レベルまでに留まり、107円ちょうど近辺での揉み合いとなっている。
その他主要通貨も基本的には同様に動き。ユーロ円は131.48レベル、ポンド円は150.69レベルまで高値を伸ばした。その後は131円台前半、150円台半ばを中心とする揉み合いに落ち着いている。米中貿易関連の新たな材料はみられず、ひとまず相場に一服感が出ている状況。
ドル相場全体ではドル指数が一時3月21日以来、約2週間ぶりの高水準をつけており、ドル買いが優勢。ただ、その後は揺り戻されており、ドル買いの動きも落ち着いている。ユーロドルは序盤に1.2249レベルまで下落、その後は1.2280台まで反発。ポンドドルは1.4034レベルまで下落し、その後は1.4070近辺までの戻し。方向感に欠ける上下動となっている。
ドイツ、ユーロ圏、英国などの非製造業PMIが発表されたが、いずれも前回からの伸びを欠く結果となっており、景気回復のモメンタムが頭打ちとなってきている。ただ、ユーロやポンドに目立った売り反応はみられなかった。
豪ドルは各主要通貨に対して弱めの値動き。豪ドル/ドルは0.76台後半で上値重く推移。豪ドル円は82.50近辺が重く、他のクロス円のようにロンドン序盤には高値を更新できていない。鉄鉱石相場や金相場が引き続き軟調で、貿易戦争を警戒するムードがまだ残っている面も。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
Source: klug
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