29日のロンドン市場は、円売り圧力が継続している。ドル円は112円台前半での揉み合いを上放れて112.67レベルと5月17日以来の高値水準に上昇している。米債利回りが上昇しており、ドル円相場の下支えとなっている。10年債は2.25%台へと上昇。
ユーロやポンドは買い圧力が継続している。ただ、欧州株に調整売りが優勢となったことで、序盤に高値をつけた後は揉み合い商状となっている。ユーロドルは1.1435レベル、ポンドドルは1.3007レベルまで高値を伸ばした。ポンドドルの1.30台乗せは5月25日以来。ホールデン英中銀委員があらためて利上げの必要性を指摘する報道が流れていた。ただ、きょうの値動きは比較的限定的。足元では1.29台後半での取引となっている。ユーロドルも欧州株の反落で1.14ちょうど付近へと上昇は一服。
ポンド円は序盤に146.47近辺、ユーロ円は128.79近辺まで高値を伸ばした。その後は欧州株がマイナスに転じる動きに128円台前半や145円台後半まで下押しされたが、総じて前日からの高値圏は維持されている。英独国債利回りは引き続き上昇基調となっており、米国債よりも上昇ペースは速い。ECBフォーラムでのドラギECB総裁やカーニー英中銀総裁のタカ派発言の影響は引き続き残っている。きょうは株安でややスピード調整が入っているイメージ。
このあとのNY市場にかけてはドイツ消費者物価指数と米国のGDP確報値が発表される。ドイツ消費者物価の結果はユーロ相場がボラタイルな展開となっているだけに相場に影響を与えそうだ。
みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug
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