3日のロンドン市場ではポンド買いの動きが優勢となった。英国の裁判所が、英政府によるEU離脱交渉開始にあたって、議会の承認が必要という判断を示したことで、ハードブレグジット懸念が後退し、ポンド買いに。ポンドドルは1.23台前半から1.24台半ばを付ける動きに。
21時発表の英中銀金融政策会合は、事前見込み通りの政策金利・資産買い入れ枠据え置きとなったが、同時に発表された四半期インフレ報告において、2017年の成長見通しの引き上げ(前回の+0.8%から+1.4%へ)、インフレ見通しの引き上げ(2017年を前回の2.0%から2.7%、2018年を前回の2.4%から2.7%へ)などが見られ、ポンド買いが加速する展開。ポンドドルは1.24台後半まで上値を伸ばしている。
ドル円はポンド円の買いに支えられて買い戻しが優勢。トランプリスクなどに102円台まで値を落としていたが103円台にしっかり乗せる流れとなった。ハードブレグジット懸念の後退によるリスク回避後退での円売りも。
みんかぶ「KlugFX」山岡和雅
Source: klug
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