【ロンドン市場】ドル買い継続、特に資源国通貨に対して

 2日のロンドン市場は、ドル買いが継続した。ドル円は114円台前半での取引のなかで、114.34レベルまで高値を伸ばした。ただ、ロンドン時間の値幅は20銭程度と限定的。前日に大きく買われた動きを維持した形。

 ユーロドルは1.05台前半での取引。序盤はやや買われたが1.0550レベルには届かず。中盤にかけて1.0510レベルへと安値を広げている。1.05ちょうど付近ではサポートされることが多いが、今回はどうか。ポンドドルは1.22台後半での取引に終始。一時1.2259レベルに安値を広げた。クロス円はユーロ円が序盤に120.49レベルまで上昇、ポンド円は140.49レベルまで上昇。いずれも伸びを欠く動きだった。ただ、全般にドル高や円安の水準は維持しており、トランプ演説を受けたリスク選好ムードは維持している。欧州株は売買が交錯しつつも、前日からの高値水準を維持している。

 目立ったのが豪ドル売り。NY原油先物が53ドル台前半へと下押しされる動きに反応している。豪ドル/ドルは0.76台後半から一時0.76割れへと下落。豪ドル円は87円台前半から87円ちょうど割れ水準まで下落した。動きの根底には米国の3月利上げ観測が急速に高まったことへの警戒感があるようだ。急速な米債利回り上昇やドル高圧力で商品市況に高値警戒感が台頭してくる可能性が指摘されており、今後注意しておきたいポイント。豪ドルほどではないが、NZドルやカナダドルも上値が重くなっている。

みんかぶ「KlugFX」 松木秀明

Source: klug

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