【ロンドン市場】ドル円110円台後半、ユーロ以外は総じてドル売り優勢

 24日のロンドン市場は、総じてドル売りが優勢。ドル円は東京市場で110.77レベルまで下げたあと111.15-20レベルまで下げ渋る往来相場だった。しかし、ロンドン勢の参加とともに再び売りが優勢となり、110.62レベルと6月15日以来のドル安・円高水準をつけた。週明けの欧州株式市場が軟調なことに加えて、引き続きトランプ政権のロシアゲート疑惑をめぐる不透明感がリスク回避の円買いとともに、ドル相場を圧迫している。

 ポンドドルは1.3049レベル、豪ドル/ドルは0.7968レベルまで本日の高値を伸ばした。米10年債利回りは、先週末の水準を挟んだ上下動となっており、2.24%台から2.23%割れ水準で推移している。クロス円はポンド円が144円ちょうど近辺から後半、豪ドル円は87円台後半から88円台乗せ水準での取引。対ユーロの買いも入り、欧州株安の割りにはやや底堅い値動きになっている。

 ユーロは上昇一服。ユーロドルは1.16台後半から一時1.1630レベルまで反落。ユーロ円は129円台後半から129円割れ水準までの下落となった。先週の急ピッチな上昇に利益確定売りが入ったほか、この日発表された7月のドイツおよびユーロ圏のPMI速報値が予想を下回ったことも売りを誘っていた。ただ、ユーロドルが1.16の大台を維持しているように、先週来のユーロ買いの流れは維持されている。

 このあとはNY市場で米中古住宅販売件数が発表される。ただ、市場の関心はトランプ政権の動向に向かっており、きょうはトランプ米大統領の娘婿であるクシュナー大統領上級顧問が、同問題に関して米上院情報委員会で証言をおこなう予定。

みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug

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