【ロンドン市場】ドル円が107円に迫る、株高に米金利高が後押し

 10日のロンドン市場は、ドル円が106円台後半に上昇している。東京市場では一時105円割れとなる場面があったが、ロンドン市場では106円に乗せると買いが膨らみ、一時106.94レベルまで買われた。トランプ政権への政策期待で欧州株や米株先物が上昇しており、ダウ平均の最高値更新を視野に入れる動きとなっている。また、米債利回りが一段と上昇している。10年債利回りは前日に2.08%近辺まで上昇後、きょうは2%割れとなる場面があったが、ロンドン中盤にかけては再び2.09%近辺へと上昇しており、前日の高水準を塗り替えている。ドル円にとっては円安とドル高の両面から支えられる格好となっている。安値からの上昇幅は約2円となっている。
 
 その他主要通貨に対しても円安が進行。ユーロ円は116円台半ば、ポンド円は133円手前へと上昇。豪ドル円は82円台乗せ、カナダ円は79円台半ばへとそれぞれ高値を伸ばしている。

 そのなかでは、NZドル円は77円台半ばまでの上昇でやや出遅れている。金融当局者がNZドル高をけん制しており、対ドルで安値を更新するなど、NZドルは軟調に推移している。

 ドル指数(DXY)は98台後半へと上昇、ドル高が進行している。ただ、個別通貨の値動きはまちまち。ユーロドルは1.09台割れと、ドル買いの動きが鮮明。NZドル/ドルも0.72台前半へと軟調。ドル円も前述のように約2円幅でドル高が進行。ドルカナダは1.34挟みの水準から1.34台後半へと上昇。一方、ポンドドルは1.24挟みで上下動。豪ドル/ドルは0.77台乗せから、足元では0.76台半ばへと下押し。

 トランプ次期大統領の経済政策については、前日から減税や規制緩和、大規模な財政出動などポジティブな面がクローズアップされている。

みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug

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