こんにちは。国府勇太です。
今週(1月23日の週)のビットコイン円の見通しを主にテクニカル面から分析していきます。
では、さっそく日足チャートを見てみましょう。

先週を一言で表すと「ゆっくりと、しかし着実に上昇」です。
週オープン16日(月)に94,499円でスタートをしたビットコイン円。
2017年にいきなり起きた大相場も落ち着きを見せ先週は穏やかな相場が続きました。
とはいえ、18日に下ヒゲが長い陰線をつけた以外はすべて陽線です。
堅調な動きで、しっかりと上昇し、10万円にのせてきました。
そして、ここへきて中国当局の動きが加速しています。
中国人民銀行(中国の中央銀行)が、11日に中国国内のビットコイン取引所3社などに対して調査を始めました。その結果、早くもレバレッジ取引の規制を行いました。
これを受けて、中国の取引所の出来高は激減。
その結果、ボラの小さい、静かな展開が続いています。
ご存知の通り、資本流出に熱心な中国人の投資の熱狂ぶりはすごく、世界の出来高の多くを中国のビットコイン取引所が担っています。
さらにその実態は一方的バイアンドホールドではなく、HFTのような短期のシステムトレードです。
この僅かな価格差を狙って大きなアマウントをぶん回すため、出来高が爆発的に増えています。
今後、規制が強化されればそういったトレーダーも少なくなると予想されます。
すでに中国国内取引所の出来高は大きく減っています
こちらは中国大手OKCoinの出来高です。

一方、国内の出来高は年始の大相場の時よりさすがに減りましたが以前の水準に戻っただけです。
中国の減り方より顕著ではありません。
次に、フィアットのドル円の動きも抑えておきましょう。

現在下落トレンドです。
18日(水)にはイエレン氏のタカ派なコメントを受け大きく反発しましたが、その後は軟調な動きです。
注目されたトランプ氏の就任式も特にサプライズはなく「アメリカファースト(America First)」を掲げ、「1.Buy American 2.Hire American」を強調しただけです。
マーケットの反応も限定的でした。
今週の見通しは?
先週、述べたのは以下です。
「80,000円、90,000円台は押し目買いのいいポイント」
「現在は堅調な値動きなので、今後は再びしっかり10万円に乗せてくる展開」
その後、しっかりボリンジャーバンドもワークして、見通し通りにしっかり買えた人は儲けることができた展開です。
スイングトレードの方も、「16日(月)始値94,499円→22日(日)終値106,298円」で一週間で約10%の利益を取れた計算です。投資を考えると1年で10%でもハイパフォーマンスです。1週間で10%というのはすごいですね。
ボリンジャーバンドをプロットしてみましょう。

今後も見通しはロングで変更ありません。
10万円をしっかりのせてきた展開なので、再びの10万円以下でのロングはすぐにはチャンスがこないかもしれませんが、10万円近辺でのロングであればコストも悪くないと考えます。
待てる方はストンと押し目をつけるのを待つ。みんなが売っているときに買い向かうのはかなり勇気がいる行為ですが、長期トレードには欠かせない行為です。
個人的に中国のトレーダーが買おうが売ろうがあまり気にする必要はないと思います。そこで生み出されたボラティリティを逆に味方につけましょう。
ビットコインそれ自体の優位性に投資して、将来的に利益を上げようとトレードすることが最終的には優位性があると考えます。
ビットコインという価値があるもの(と僕は考えます)をなるべく安値で買ってホールドする。
そのための押し目を探るためにテクニカル分析でタイミングを測る。
時代遅れといわれようが、これが投資の原則だと考えます。
そして、ビットコイン自体の健全な発展にもつながります。
(もちろんシステムトレードなどで出来高を生み出し、マーケットのリクイディティへ寄与しているシステムトレーダーの方を否定する気もありません)
最後にウォーレン・バフェットの名言をお送りします。
時代遅れになるような原則は、原則じゃありません。ーウォーレン・バフェット
では、今週もトレード頑張りましょう。
【執筆者】 国府勇太(Yuta Kokubu)
ワイジェイFX株式会社 ディーリング部
1984年生まれ。慶應義塾大学卒。大学院時代にFXを知り個人投資家に。
その後、その魅力に取りつかれ、より極めたいとの思いからヤフーグループのYJFXに入社。
現在ディーリング部にて主要通貨のディールを担当。
「マネーライフの課題解決」がモットーで、初心者にわかりやすい解説に定評がある。
現在ヤフー公式ブログ、FX攻略.comでもコラム連載中。
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Source: ビットフライヤー
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