ビットコイン週間概況‐11/18~11/24

日本円 米ドル
価格(11/24終値) 84,440円 746.30米ドル
時価総額 13,514億円 119億米ドル
11/18~11/24の4本値
始値 高値 安値 終値
82,260円 85,100円 78,654円 84,440円
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週間概況と最近の話題

この一週間は、堅調な値動きでした。11月17日金曜日から11月23日木曜日まで、価格は4%を超える上昇でした。これはアメリカ大統領選挙後にビットコインが85,000円に達するという短期的な予想が支持されている事を示しています。そして、その上昇途中にある82,000円という価格は、アメリカのトレーダーが意識しているUSD$750という抵抗線を超えての上昇でした。

一方で、23日がアメリカの祝日である感謝祭であるため、その前後は市場の流動性が低くなるはずですから価格が乱高下するかもしれず、その期間は価格の弱含みが想定されるため、トレーダーが市場に戻ってくる28日金曜日まで安定はしないかもしれません。その後、ビットコインの価格は再びラリーとなり85,000円を過ぎていくはずです。

来週は85,000円までの強気な相場環境が続くだけでなく、主に中国、アメリカ、そして新しい影響者であるインドでいくつかの国際的な問題が発生し、これらが価格に上向きの圧力を与えることを考慮すると、年内中に100,000円という水準が見られるかもしれません。

中国のビットコインへの影響はよく伝えられています。最近では、中国政府は人民元の価値を下げるために段階を踏んでおり、この影響より中国国内市場から中国の投資家が離れ、投資価値を保全するためにビットコインなどへの投資先の移行が見られます。資産保全に加えて、中国のトレーダーと投資家は人民元建て資産をビットコインなどのより儲かるアセットへとヘッジしています。中国の金利管理局のさらなる動きは、ビットコインとっては有益な現在進行中の中国からの資本的逃避をさらに加速させるかもしれません。

アメリカでは、何人もの当局関係者が利率上げに関する食い違った発言をしているため、連邦準備理事銀行は金融関係者から多くの批判を受けています。2015年は、最終的に12月に金利を上げるまで、一年中「利率を上げるのか、上げるよね」という議論から投資家の間で混乱が生じていました。
 2016年、ほとんどの投資家は連邦準備理事会が12月のタイミングで利上げをすると信じています。もし上げれば、ビットコイン価格には下向きの圧力がかかるかもしれませんが、勢いを止めるほどではないでしょう。なぜなら2015年12月の利上げは当時のラリーに悪影響を及ぼさず、今年も同様の展開になると思われるからです。

インドに関しては、最近のインド政府による高額紙幣を廃止しようとする動きが、代替資産の需要増を発生させています。インドでは偽札と裕福な個人による収入の秘匿という課題に直面しており、インド政府は11月8日に1000ルピーと500ルピー(16,000円と8,000円)の貨幣は法的貨幣として発行しないと決定しました。インドの住民から、この事態を快く受け止めておらず、ビットコイン購入の問い合わせが20-30パーセント増加しました。もしこの傾向が続き、インド人の多くがビットコインへの投資を始めれば、ビットコインの価格に上昇圧力をかけます。

これらのイベントにより、ビットコイン価格は今年中に100,000円まで達する可能性があるでしょう。これは私が(2015年11月に)出した2016年終わりの75,000円という予想が事実上かなり保守的ということになり、さらには私の当初の2017年におけるビットコイン価格予想の 120,000円も保守的という事になります。

過去の価格との比較

日付 価格 価格差 変化率
2016/11/24(基準日) 84,440円
2016/11/23(1日前) 83,670円 770円 0.92%
2016/11/17(1週間前) 82,251円 2,189円 2.66%
2016/10/24(1ヶ月前) 68,870円 15,570円 22.61%
2016/8/24(3ヶ月前) 58,362円 26,078円 44.68%
2016/5/24(6ヶ月前) 49,120円 35,320 71.91%
2015/11/24(12ヶ月前) 39,627円 44,813円 113.09%

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【執筆者】グレン・ランバート(Glenn Lambert)。ニュージーランド出身。2002年に来日し、英国を本拠とするADVFNの日本法人でマネージャーとして従事。FX,株式などの分析ツールのほか、著名レポートも配信している。

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Source: ビットフライヤー

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