28日のロンドン市場は、東京午前にみられたドル安の動きを解消している。ドル円は東京昼にかけて111.36レベルまで下押しされたが、午後からは下げ渋り。ロンドン序盤には112円ちょうどを挟んで神経質な値動きを示した。欧州株が軟調に取引を開始、NY原油先物がOPEC総会を30日に控えて先週末からの安値を広げる場面があるなど、やや円買い圧力がみられる場面もあった。米債利回りの低下もドル安圧力も。 しかし、ポンドドルやユーロドルでドル買い方向へと戻す動きがみられると、ドル円も買い戻しが優勢になっている。NY早朝にかけて112円台半ばへと反発している。
ドル円に先行してポンドドルやユーロドルでドル買いが再燃している。ポンドドルは1.25ちょうど近辺で推移していたが、ロンドン序盤に一気に1.24台前半まで下落。ポンドは対円や対ユーロでも売られた。メイ英首相報道官が、EU離脱後は英国はEEAメンバーでなくなると発言したことが、ポンド売りにつながったもよう。また、月末関連でユーロ買い・ポンド売りのフローが持ち込まれたとの観測もあった。その後もポンドドルは下値を1.24割れへと広げている。
ユーロドルもやや遅れて売られた。1.06台後半から1.05台後半へと下落。東京午前のつけた1.0686レベルからは約100ポイントの大幅下落となった。東京午前の上昇を消しており、ドル買いの根強さが示されている。ドル指数は101台を回復しており、ほぼ前週末のドル高水準に戻した。
この日は主要な経済指標にかけており、このあとのNY市場では原油相場をにらみながら、米株が再び最高値更新を試すのかどうかに関心が集まりそうだ。
みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug
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