23日のロンドン市場は、方向性がハッキリしない相場展開。きょうは日本が勤労感謝の日、あすは米国が感謝祭の祝日となり、ここ一両日は市場参加者が細る状況となっていることが影響しているもよう。
欧州通貨は神経質に上下動している。ポンドドルは取引序盤に1.24割れから1.2368近辺まで下押しされた。ポンド円も137円台後半から一時137.28近辺まで下落。しかし、その後は買い戻しが優勢となり、ポンドドルは1.24ちょうど近辺、ポンド円は137円台後半で取引されている。フォーブス英金融政策委員は講演で、英国民投票の不透明感が成長に及ぼす影響は以前ほどではない、と述べた。一方で、不透明感は計測し難いもの、影響は遅れ現れる可能性がある、とも指摘していた。この後はハモンド英財務相から秋季財政報告が提出される予定。
ユーロドルは1.06台前半での振幅。ユーロ円は117円台後半から118円乗せ水準での下に往って来いの値動き。この日は独債動向に敏感な反応をみせていた。序盤は独2年債が過去最低水準を記録する動きにユーロ売りが先行。しかし、利回りは突然急上昇し、ユーロの買戻しを誘った。ECBが貸し出し担保の拡大や期間延長などを検討していると一部で報じられたことに反応したもよう。ただ、ユーロ相場は前日並みの水準での取引が続いており、方向性ははっきりしない。
ドル円は111円を挟んでの振幅。序盤には110.86レベルまで下値を広げる動き。しかし、その後は111円付近での狭いレンジでの取引がつづいた。NY序盤にかけてはやや買いが優勢となり、本日の高値を111.25レベルまで広げた。しかし、ドル円もユーロドルと同様に前日のレンジ内での取引に留まっている。
このあとのNY市場では、米新規失業保険申請件数(19日までの週)、米耐久財受注・速報値(10月)、米新築住宅販売件数(10月)、ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値(11月)などが発表される。雇用、製造、住宅、消費センチメントと幅広い分野の指標が発表される。債券市場では米7年国債入札が実施される。
みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug
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