26日のロンドン市場は、ドル高に調整が入る展開。市場では米国の12月利上げを約8割織り込んでおり、ほぼコンセンサスを得た状況。来年に向けての一段の手掛かりが欲しいところだが、11月FOMC会合を控えて米金融当局者は具体的な金融政策見通しの発言を禁止される「ブラックアウト期間」に入っている。手掛かり難となるなかで、これまでに進んできたドル買いにやや調整が入っている。
ユーロドルはロンドン序盤に1.09台に再び乗せると、前日高値1.0905レベルを上回った。市場ではショートカバーの動きが広がり、一時1.0933レベルまで上値を広げた。続いてポンドドルも1.21台後半から1.22台に乗せると、一時1.2226レベルまで本日の高値を伸ばした。
豪ドル/ドルは東京タイムに0.76台前半から0.77台乗せまで急伸。豪州の第3四半期消費者物価の一部が上振れたことに反応していた。ロンドン市場では0.76台後半から再び0.77台に乗せる場面があったが、上値が重くなった。NY原油先物が49ドル台前半へと軟調な動きとなっており、豪ドル/ドルは0.7670近辺まで反落。
ドル円は104円台前半と、前日からの安値圏での取引が続いている。東京タイムのレンジ104.02-104.39レベル内での取引。欧州株が原油安や米アップルの冴えない決算を受けて下落しているが、リスク回避の円買いの動きは資源国通貨に限定されている。
クロス円はまちまち。ユーロ円は113.90近辺、ポンド円は127.38近辺へと高値を伸ばした。一方、豪ドル円は80.20-25レベルから80円ちょうど近辺へと小反落。カナダ円も78円を割り込み、77.90近辺に下押しされた。
みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug
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