【東京市場】ドル高の調整が優勢

 8日の東京市場はドル高の調整がやや優勢な展開となっている。ドル円は113円台の後半から前半へ値を落とした。ECB理事会を控え、ユーロドルでのユーロ買いドル売りが入り、ドル全面高の流れに調整が入っている。

 朝方発表された日本の7-9月期GDP第2次速報値が前期比年率+1.3%と第一次速報値の+2.2%から大きく下方修正され、+2.3%に上方修正との事前予想を裏切る格好に。これを受けて日銀の追加緩和期待からの円売りが少し入ったが、114円手前の売りが厚く、頭を推さられたことで、逆に短期筋のポジション調整を誘った面も。

 この後のECBに関しては、3月までとなっている資産買い入れプログラム(APP)を少なくとも6か月は延長してくるとの見方が広がっている。また、その際に現行の月額800億ユーロからの減額を実施するか、今後の減額見通しを表明するなど、将来的なQE縮小を示唆してくるのではとの期待感があり、ユーロ買いにつながっていると見られる。

 ドル円は一時113円10銭台まで下落。もっとも、東京株式市場の力強い動きもあり、その後113円台半ばまで値を戻す展開となっている。

みんかぶ「KlugFX」山岡和雅
Source: klug

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