27日のNY市場でドル円は一時107円を付けるなど、ドル高円安の動きが強まった。
ロンドン市場からドル高円安の動きが続き、106円台まで上昇して迎えたNY市場。その後もほぼ一本調子での上昇が続き、107円手前まで。大台手前の売りにはいったん上値進行を止められたものの、その後の戻りが106円70銭近辺までと限定的なものにとどまり、短期筋の上値トライを誘う形で、107円01銭まで上値を伸ばした。
大台を付けた後は少し調整も高値圏推移。
ユーロドルが1.2300近辺を付けるなど、ドルはほぼ全面高。ロンドン朝に低下した米債利回りが、NY市場で戻しており、ドル買いを誘った面も。
米朝首脳会談の実現に向けて前向きな動きとホワイトハウスが報じたことも、リスク回避意識後退での円売りを誘った。
NY株はダウ平均が前日比ほぼ変わらず。アップルなどテクノロジー株が軟調となったほか、トランプ政権が反トラスト法(独占禁止法)適用を検討などと報じられたアマゾンが大きく売られたことから、ナスダックが続落したものの、昨日などに比べて下げ幅が小さく、データ流出問題で売りが出ていたフェイスブックがプラス圏となったこともあり、株安の動きはそれほど盛り上がらず、為替市場への影響は限定的となった。
南ア中銀は事前見通し通り0.25%の利下げを発表。クガニャゴ南ア中銀総裁は、利下げサイクルに入ったわけではなく、あくまでデータ次第という姿勢を示し、今回に関しても0.50%の下げは議論されずと発言するなど、中立を意識する回答も、発表直後はランド安に。もっとも、その後値を戻すなど、影響は限定的。
minkabu PRESS編集部 山岡和雅
Source: klug
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