【ロンドン市場】序盤に欧州通貨高、その後振幅

 ロンドン市場で目立ったのはポンドの上昇。東京の朝方に出ていたマカファティ委員が8月に利上げ投票などの記事を好感したポンド買いが広がった。ユーロも当初は買いが出ており、欧州通貨高ドル売りの流れ。昨日のイエレン議長による議会証言を受けたドル売りの流れから、投資資金が利上げ期待の強い欧州通貨に流れた格好に。

 その後、ユーロは一転して急落。ドイツ国債をはじめ欧州国債利回りが低下し、流れが変わる展開に。1.1450を超えたユーロドルは1.14をしっかり割り込み、ストップを巻き込んで1.1370近辺まで下落。さすがにやりすぎ感もあり、その後は1.14台を回復。

 ポンドは当初はしっかりも、英中銀による調査で国内銀行が景気を懸念して家計向けの融資を縮小する見込みと報じられたことなどを嫌気して、いったんはポンド売りに。もっとも、朝の1.29割れから1.2950超えへの上昇に対して、押し目は1.2910台までと限定的で、その後再び高値圏に。

 ドル円は113円割れでは買いが入り、113円を挟んだレンジ取引に。前日のイエレン議長の証言を受けて、ドル安円高基調も、112円台後半のサポートを売り込むだけの勢いに欠けた。アジア株が全面高となるなど、株高の動きが見られたことも、リスク選好での円売りを誘い、ドル円の支えに。

みんかぶ「KLugFX」山岡和雅
Source: klug

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